
桜の季節に思う。
嬉しさと気負いが入り混じった表情の 袴姿の若い女性。その横で、やっぱり嬉しそうで、でも、どこか 心配そうに 寄り添う お母さん。よく、ここまで育ってくれたね、という思いと、これからはこれまでと違うのよ、って思いなんかが 交錯しているのかな。 ・・・ 学生と社会人の大きな違いの一つは、気が合わない人とも“うまく”やらなければならないということだ。これは、本当に難しい。例えば、会社。特に日本企業は 社風になじまないと、“浮く”だけでは済まず、評価されずに“沈む”ことが多い。反面、染まれば染まったで、(組織、上司、仕事のやり方などが 緩い場合)自分が沈んでいく気がする …なんてジレンマと戦っている人は 少なくないだろう。そして、葛藤があるうちは、まだ良い。最も怖いのは、沈みゆく己に気づかぬまま、月日が経っていくことだ。 ・・・ 浮力を保つために、こんなことが大切なのではないだろうか。思いつくところで、三つあげてみたい。一つは、自分の経験が 通用しないところに 身を置くことである。例えば、ある業務のオペレーションに長けていても、それは慣れでできているだけ