

夜の運動会
違和感。駒沢公園に向かってランニングしていると 一台の車が追い越して、「止まれ」の随分手前で 急に減速 … そのままスピードを上げて 目黒通りに抜けていった。 === ブレーキ地点でふと左に目をやると、お父さんが電柱にからまって倒れている。「あれっ?大丈夫ですか?」「…うーん、大丈夫だよ、大丈夫…んー」とはいうものの、全く立ち上がれる気配はない。「大丈夫?……お酒?」「…(うん…うん)…」「送りましょうか?」「大丈夫、んー。大丈夫…んー、酔っ払った」「…お家、近いんですか?」「…ん…あっちの方…うーん。酔っ払ったねーうーん…」「…とりあえず…立ちましょうか」「イテテ。いてえって。」嫌がるお父さん。でも 放ってはおけない。一呼吸おいて 再度 意思確認。「あの…やっぱ、送りますよ…?」「…ん、ん、…じゃあ…あっちの方…」 「はい、いきますよ、セーの、よいしょ〜」なんとか肩をいれることに成功。年月と芯の強さを感じる幹のような ガッシリとした身体。きっと仕事で鍛えられたんだろう。エントランスまでたどり着いたものの、一人で歩ける状態ではない。「家族の人、呼