空気と水。


「ウチの会社は 中国よりも社会主義です。」ある東証一部上場企業に勤める 中国人の女性社員のお話は 忘れられない。新人〜定年までの年収を均すと 約1000万円。世間でいう ”優良企業”。しかしながら IR資料には 載っていない … 年功序列、上意下達、男性優位 …といった「風土」が この会社の実態。数年前にこの企業は同業他社に買収された。

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企業の在り様や強さを決める 大きな要因の一つに「風土」がある。「風土」とは、その会社や 職場を支配する「空気」のようなもの。マニュアルや 社内規定には 載っていないけれども、みんなが 従っている「暗黙のルール」とも言える。会社が違えば 風土は違う。職場単位でも違ったりもする。

上(経営陣・上司)や、後ろ(過去の成功)ばかり見て、下(部下・顧客)、前(将来に向けた改革)を 見ないような空気(風土)だと、社員は『首筋』を痛めてしまい、やがて活力は失われる。(実際に ”上”と”後ろ”に 何度か首を振ってみてください。疲れますよネ…)

この風土が変わらない限り、戦略や制度、仕組みを いくら変えても、女性活躍・働き方云々と どれだけ唱えても、その実効が思うように上がらない。旧式のOSで ムリやり最新アプリをダウンロードして 動かそうとするようなもの。

また、風土の良し悪しは、居心地の良し悪しとは ちょっと違う。強い会社は 開放的だけど、どこか空気が ピリピリしている。一方、弱体化している会社は 低いところで 空気が落ち着いてしまっている。淀んでいたり、固まっていたり。強い会社には「空気に『水』をさせる人」がいる。弱い会社には「空気を読める人」しかいない。

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この構図は 「企業」組織に限ったことではないし、また、個人に置き換えても 同じことが言えるんだと思う。私は 保守的なタイプなこともあって、一人で仕事をするようになってからは特に、低いところで安定(停滞)していないか、注意している。普段は接しないような 人に会ったり、作品(映像・音楽・書籍など)に触れたり、仕事で新しいことにトライしたり … 細かいですが、そんなことをしたりして。

「空気」と「水」。これらの存在は 生物の生命活動を左右するし、別の意味では、組織や人のあり方も左右する。

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ちなみに 画像は、最近 "水を差して" 頂いた(頬を張って頂いた)”AVの帝王”こと 村西とおる氏の最新著書「裸の資本論」。お金に関することだけでなく、社会、人間、仕事、ビジネス …etc の本質を突き、ファイティング・スピリットを呼び覚ます ぶっ飛んだ名著でした。


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