前提。
参る季節がやってきた。一つは来月十三日に控える お墓参り。今年は 昨年 亡くなった祖父も 眠っている。もう一つはこの暑さ…より も 私の場合、冷房にマイってしまう。ファミレスやコーヒーショップで 時折、このまま食材にされるんじゃ…と思うほど 体が 冷え切ってしまう。
私の部屋ではないので、当然 勝手にリモコンを触るわけにはいかない。ガタブルとパーカーを 羽織る 私を尻目に、半袖で 平然と生ビールを楽しまれる方もいらっしゃいますし…「寒い」「暑い」「ちょうどいい」同じ状況においても受け止め方は人 それぞれ。
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人が 衝突する際は 大抵 この基準/前提の違いに起因する。組織も同じ。例えば M & A(企業の合併・買収)。事前に 綿密に数字の計算をしても、一緒になったら「風土(仕事のやり方の前提 など)が 噛み合わない」ため 相乗効果が上がらず、失敗してしまうことが多い。
前提が擦り合っていかないと 相手との距離は ずっと埋まらない。その要因は 先の例のように身体的な問題もあれば、理解の仕方、テンプレートの問題もある。
テンプレートとは 物事を理解するときの「型紙」。私たちは自分の頭の中のテンプレートを引っぱり出し、それに照らし合わせて、対象物や出来事などを理解しようとする。その数や種類は人によって違う。だから 同じものを見ても・経験しても、受け止め方に 違いが生じることがある。
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「あの人は嫌い」とするより「こういう感じ方/理解の仕方をする人」とした方がいいな … 最近 そんなことも思う。ただ、途方も無く 噛み合わなければ 離れた方が お互いにとっていい、と思うことも ある。そのときは「彼・彼女と 何が 合わなかったんだろう」ということを 結構、考える。「価値観が 違う」とくくってしまうと、私は 約74億人の方と サヨナラしなければならない。
いずれにしても、他人と付き合うときは ファミレスの空調のように おいそれと 勝手にコントロールできないことは「前提」にあってもいい。でも あんまり寒いと…1℃ だけ あげてもらうか。それほど 風が当たらない席に移るか。それでも限界なら、やっぱり 出ますけど。